数学ノートは、答えだけでなく途中式と間違えた理由を残すと、次に解くときに見直す場所が分かります。問題の出典、条件や図、計算の一行ずつの変化、答え、間違えた原因、解き直す日を一つのまとまりにして記録しましょう。
1問ごとに残す6つの項目
問題を解くたびに、次の順番で記録します。授業や学校で指定の書き方があれば、その指示に合わせてください。
- 問題の出典:日付、教材名、ページ、問題番号。あとから問題に戻れる情報を残す。
- 条件・図:分かっている値、単位、図形やグラフなど。文章題では何を求めるかも書く。
- 途中式:変形や計算を一行ずつ書き、等号でつないだ式の関係が追えるようにする。
- 答え:問題が求めているものに合わせ、必要なら単位や答え方を付ける。
- 間違いの原因:写し間違い、符号、計算、公式の選択、条件の読み落としなど、今回の原因を具体的に一つ書く。
- 解き直す日:もう一度取り組む日を決め、解答を見ずに解けたかを記録する。
ページの端に問題番号と正誤の印を置くと、後で見返すときに探しやすくなります。余白を少し残しておけば、直しや気づきを追加できます。きれいに清書することより、どの考えから次の式に進んだかを自分で追えることを優先します。
全教科に共通するノートの取り方は、授業ノートの取り方も参考になります。数学では、特に式や図を使った考えの流れが残るように調整します。
記入例:分配法則を使う式
以下は方法を示す架空の練習例です。
日付・出典:6月12日/問題集 p.24/問3(2) 問題:3(x + 2) - 4 を簡単にする。
自分の途中式
3(x + 2) - 4
= 3x + 6 - 4
= 3x + 2
答え:3x + 2
今回の確認ポイント:かっこの中の x と 2 の両方に 3 を掛けたか。最後の 6 - 4 を計算したか。
もし間違えた場合の記録例
間違えた式:3(x + 2) - 4 = 3x + 2 - 4
原因:3をxにだけ掛け、かっこの中の+2に掛けていなかった。
直した式:3(x + 2) - 4 = 3x + 6 - 4 = 3x + 2
次の確認:分配法則では、かっこの中の各項に同じ数を掛ける。
解き直す日:6月14日
間違いを残すときは、ノート全体を読みにくくしないよう、元の式に一本線を引いてから、直した式を下に書きます。誤答だけを写すのではなく、どの行で何を取り違えたかを説明できるようにします。
図や条件がある問題の整理
図形、関数、文章題では、計算を始める前に問題の情報を分けます。
- 図:問題にある図を写す場合は、長さ・角度・座標などの条件を図にも記す。
- 分かっていること:問題文に示された数値や関係を書く。
- 求めること:何を求める問題かを短く示す。
- 使う考え:公式や性質を使う場合は、名前や理由をメモする。
- 式と答え:図や条件と対応づけ、答えが何を表すか確認する。
問題文にない長さや角度を図から見た目だけで決めないようにします。判断できない条件があれば、問題文や授業資料を確認する項目として残してください。
勉強ノート全体のレイアウトを整えたい場合は、勉強ノートのレイアウト例を参考にできます。数学のページでは、解答や訂正を書き込める余白を優先しましょう。
解き直しで確認する
間違えた問題は、正しい答えを写しただけで終わらせず、次のように解き直します。
- いったん解答を閉じ、問題の条件を自分で読み直す。
- 最初の式から、途中の変形を一行ずつ書く。
- 元のノートにある間違いの原因と、同じ点を確認する。
- 解き終えたら、どこが直ったかを印や短いメモで残す。
- まだ説明できない箇所には印を付け、先生や教材で確認する。
解き直す日を決めても、必ず解けるようになるとは限りません。再び同じ箇所で迷ったら、原因の書き方を具体化し、必要な説明や例題に戻ります。
まとめ
数学ノートは、問題の出典、条件や図、途中式、答え、間違えた理由、解き直す日を一緒に残すと、自分がどの段階で止まったかを見つけやすくなります。次に解く問題から、まず出典と途中式を記録し、間違えたときだけ原因と解き直す日を加えてみてください。


