模試の復習は、正解を書き写すだけでは終わりません。一問ごとに、なぜ失点したか、本来はどう考えるか、次に自力で解けるかを記録します。答案、問題、解説を見比べ、原因と解き直しの日を一つの欄にまとめましょう。
一問につき6つの欄を作る
模試のすべての問題を長くまとめる必要はありません。間違えた問題、偶然正解した問題、時間が足りず解けなかった問題を優先し、次の項目を残します。
- 問題の出典と番号:模試名、回、教科、問題番号を書く。
- 結果:自分の答え、正答、配点、失点を記録する。
- 失点理由:知識不足、条件の読み落とし、計算、時間配分などから具体化する。
- 本来の考え方:最初に何を確認し、どの順で進めるかを短く書く。
- 正しい解法:解説を写すのではなく、自分が再現できる手順に直す。
- 解き直し日と結果:答案を閉じて再挑戦する日と、自力で解けたかを書く。
「難しかった」「ケアレスミス」だけでは、次の対策が決まりません。「符号を一行目で写し間違えた」「設問の条件を二つのうち一つしか使わなかった」のように、操作や読み落としまで書きます。
記入例:数学の失点を復習する
以下は架空の記入例です。問題文や解答は、実際の模試のものを使ってください。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 出典 | 第2回模試・数学・大問2(3) |
| 結果 | 自分の答え:18/正答:24/配点:5点 |
| 失点理由 | 分配法則で、かっこ内の2に3を掛けなかった |
| 本来の考え方 | かっこ内の各項に同じ数を掛け、最後に同類項を計算する |
| 正しい解法 | 3(x + 2) - 4 = 3x + 6 - 4 = 3x + 2 |
| 解き直し | 6/20:解答を閉じて正解。次は類題を1問解く |
答えを写す前に、まず自分の答案でどこまで進めていたかを確認します。正しい解法の欄には、途中式と「その操作をする理由」を残すと、似た問題へ移りやすくなります。
失点理由を4種類に分ける
原因を毎回同じ言葉で書かないために、次のような分類を使います。
- 知識:公式、語句、単語の意味を思い出せなかった。
- 読み取り:条件、指示、単位、設問の範囲を読み落とした。
- 手順:考え方は合っていたが、式変形や途中の操作で止まった。
- 時間・確認:時間配分、見直し、転記で失点した。
一つの問題に複数の原因がありそうな場合も、次回の対策につながる主原因を一つ選びます。残りはメモ欄に置き、原因を増やしすぎないようにします。
解き直しを3段階で行う
1. その日に原因を言葉にする
答案と解説を見ながら、間違えた行に印を付けます。正答を写す前に、自分の考えがどこで分かれたかを一文で書きます。
2. 日を空けて自力で解く
解答を閉じ、問題文だけを見て最初の式から書きます。途中式を省かず、前回の原因と同じ箇所を確認します。
3. 類題で確かめる
解き直せたら、同じ操作を使う類題を一問だけ選びます。また間違えた場合は、原因を「理解不足」「手順の取り違え」などに更新します。
模試の点数や判定だけを記録するのではなく、次に何を直すかを残すためのノートです。学校の先生や塾から指定の復習方法がある場合は、その指示を優先してください。
日々の数学で途中式や誤りを残す基本形は、数学ノートの書き方と途中式の記入例のような学習ノートの考え方とも組み合わせられます。リンク先は科目横断の方法を確認する入口として使い、模試の失点診断はこのページの形式で続けます。
復習した問題を一覧で管理する
一問ごとの記録とは別に、最後に一覧を作ると、次の勉強を決めやすくなります。
| 問題番号 | 主な原因 | 解き直し日 | 結果 | 次の行動 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 大問2(3) | 手順 | 6/20 | 正解 | 類題1問 |
| 英語 長文4 | 読み取り | 6/21 | 条件を再確認 | 設問の根拠に線を引く |
| 国語 問5 | 時間・確認 | 6/21 | 未完了 | 15分で再演習 |
一覧で未完了の問題を一つ選び、次の学習の最初に解きます。学習ノート全体の配置を整えたい場合は、勉強ノートのレイアウト例も確認できます。全部を一度にやり直そうとせず、原因が同じ問題をまとめて一問ずつ確認してください。
まとめ
模試復習ノートは、問題番号、結果、失点理由、本来の考え方、正しい解法、解き直し日を一問ごとに残すと、点数を次の練習へ変えられます。まず今回の模試から、失点理由を具体的に説明できる一問を選び、答案を閉じて解き直す日を決めましょう。


