中学生の国語ノートは、先生の説明を写すだけでなく、段落の要点、答えの根拠になった本文、設問への自分の答えを分けると復習しやすくなります。この記事では、説明文や物語文を読んだときに、授業中と授業後で何を書けばよいかを一ページの例で示します。

1ページに作る5つの欄

文章を最初から全部まとめ直すのではなく、後で本文の場所へ戻れる情報を残します。

  1. 範囲と問い:作品名、教科書のページ、授業で扱った問いを書く。
  2. 段落・場面の要点:一つの段落や場面を短い言葉でまとめる。
  3. キーワードと根拠の文:重要な言葉と、答えを支える本文の一文または行を書く。
  4. 自分の答え:設問に対する答えを、自分の言葉で書く。
  5. 授業後の振り返り:本文に戻って確認した点、次に読み直す箇所を書く。

根拠の文と自分の解釈を同じ色で書くと、どこまでが本文に書かれ、どこからが自分の考えか分かりにくくなります。色を使うなら、本文の根拠と自分の説明で役割を分けます。

教科書を読んで要点を残す基本も確認したい場合は、教科書からノートを取る方法を参考にできます。国語のページでは、そこに「問い」と「根拠の文」を追加します。

記入例:説明文の段落を整理する

次は実際の作品を引用しない架空の短文を使った例です。

公園のベンチを増やすだけでは、利用する人が増えるとは限らない。日陰の有無、通路からの距離、周囲の見通しなども、座りやすさに関係するからだ。
欄記入例
範囲と問い説明文・第3段落/問い:筆者は何を重視しているか
段落の要点ベンチの数だけでなく、座りやすい条件も大切。
キーワード日陰、通路からの距離、見通し、座りやすさ
根拠の文「日陰の有無、通路からの距離、周囲の見通しなども、座りやすさに関係する」
自分の答え数を増やすことだけでなく、使う人が座りやすい環境を整えること。
授業後の確認最初の文の「だけでは」が、数だけでは不十分だという対比を示している。

要点は、具体例を全部写すのではなく、その段落が何を伝えるために使われているかを短くします。答えを書いたら、本文のどの文を根拠にしたかを必ず横に置きます。

記入例:物語文の心情を整理する

物語文では、登場人物の気持ちを想像だけで決めず、会話、行動、表情、周囲の様子など本文にある手がかりを残します。

欄記入例
範囲と問い物語文・場面2/問い:主人公はなぜ返事をしなかったか
手がかり返事をせず、窓の外を見た。封筒を何度も折った。
根拠の文「封筒を何度も折った」/「窓の外を見た」
自分の答え返事を決められず、気持ちを整理しようとしていたから。
授業後の確認「悲しかった」と断定せず、本文の行動から言える範囲に絞る。

心情の答えに迷ったら、気持ちの言葉を先に決めず、まず行動や会話を二つ探します。その二つが同じ方向を示すか確認してから、自分の答えを一文にします。

授業中と授業後で書く内容を分ける

授業中

  • 先生が示した問いと、教科書の範囲
  • 段落や場面の区切り
  • 重要だと説明された語句
  • 自分が根拠を探せなかった箇所

授業後

  1. 自分の答えの横に、本文の根拠を追加する。
  2. 根拠の文を読み直し、答えが本文から離れていないか確認する。
  3. 要点が長すぎる場合は、主語と中心の動作を残して短くする。
  4. 次に読むときの確認点を一つだけ書く。

ノートを埋めるために本文を長く写す必要はありません。ページ番号、段落や場面、根拠の短い引用があれば、元の文章へ戻れます。

テスト前にノートを使う手順

テスト前は、答えの欄を隠して、問いだけを見て答えます。次に根拠の欄を隠し、自分の答えが本文のどこから出たかを探します。最後に、要点を一文で言い直します。

答えと根拠がつながらなかった問題には、印を付けて教科書へ戻ります。解釈が複数考えられる場合は、授業で確認した説明と、自分が本文から考えたことを分けて書き、先生の指示に合わせて修正します。

まとめ

国語ノートは、範囲と問い、段落や場面の要点、根拠の文、自分の答え、授業後の確認を分けると、読解の考え方を追いやすくなります。次の授業では一つの段落だけを選び、答えの横に根拠の文を一つ残すところから始めてください。