入試面接のノートは、回答文を一言一句覚えるための台本ではありません。志望理由の材料、学校や学部を調べた事実、想定質問への要点、練習後の改善点を一冊にまとめ、自分の言葉で話せるようにする設計図です。高校入試と大学入試のどちらにも使える基本の型を紹介します。
1. 最初に出願先ごとのページを作る
学校名、学部・学科、試験日、面接形式をページ上部に書きます。面接形式や提出書類は年度・学校で変わるため、必ず募集要項や学校の案内で確認します。学校名を混ぜると志望理由や質問への答えが曖昧になるので、出願先ごとに分けてください。
2. 志望理由は「結論・理由・経験・入学後」で整理する
志望理由は、次の4ブロックでメモします。
- 結論:なぜこの学校・学部なのか
- 理由:カリキュラムや校風のどこに惹かれたか
- 経験:興味を持ったきっかけや、自分が行動したこと
- 入学後:学びたいこと、取り組みたいこと
長い文章を暗記せず、各ブロックをキーワードでつなぎます。学校の公式情報から引用するときは、年度やページを記録し、自分の経験と混同しないようにします。
3. 学校・学部研究を面接で使える形にする
学校名、教育方針、授業・活動、求める人物像、気になった点を表にします。単に情報を書き写すのではなく、「その情報を聞かれたら、自分の経験とどう結びつけるか」を一行で補います。
たとえば、探究活動に惹かれた場合は、「中学で地域調査をした経験→大学でデータ分析を学びたい」のように、自分の経験から次の学びへ矢印を引きます。確認できない授業内容や合格者情報は、回答の根拠にしません。
4. 想定質問は答えではなく要点を書く
質問ごとに、結論、理由、具体例、深掘りされたときの補足を短く記録します。
質問:なぜこの学部を志望しましたか?
- 結論:地域の課題をデータで考えたい
- 理由:高校の地域調査で、感想だけでは比較できないと感じた
- 具体例:来訪者アンケートを分類した
- 深掘り:調査で困った点と改善策を説明する
この形式なら、質問の言い方が変わっても内容を組み替えられます。「絶対にこの文章で答える」という台本にしないことが重要です。
5. 模擬面接の後に改善ログを残す
練習日、質問、答えに詰まった箇所、声や姿勢、次の改善を記録します。評価を「よかった/だめだった」だけで終わらせず、次回にできる行動へ変えます。
- 詰まった理由:経験の順番が説明できなかった
- 観察:結論の前に背景を長く話した
- 次回:最初の一文を15秒で言い、理由を後から補う
録画や録音を使う場合は、学校・塾・練習相手の同意とルールを確認し、保存場所や共有範囲を決めます。
6. 直前は1ページの要点だけを見る
試験前は、志望理由の4ブロック、学校研究の重要語、頻出質問、最後の改善点を1ページに集めます。新しい答えを増やすより、これまでの経験を自分の言葉で説明できるかを確認します。面接官や学校への質問を求められる場合は、募集要項と公式案内を見て、実際に知りたいことを一つ用意します。
7. 就職面接ノートとの違い
就職活動の企業研究や面接練習を整理したい場合は、就活ノートの作り方・面接対策を参照できます。入試面接では、学校・学部の教育内容と、在学中の経験や学びたいことを中心に組み立て、就職用の企業比較項目をそのまま流用しないでください。
まとめ
入試面接ノートは、志望理由、学校・学部研究、想定質問、模擬面接の改善ログを分けて作ります。文章の丸暗記ではなく、要点と自分の経験を矢印でつなぎ、練習のたびに次の行動を一つ決めましょう。


