賃貸の内見では、部屋の印象だけで決めず、あとで比べられる事実を残します。室内・設備・共用部・周辺を確認し、寸法を測り、写真を同じルールで撮り、分からないことは質問メモに分けましょう。この記事は契約の権利や建物の適法性を判断するものではありません。

1. 内見前に持ち物と比較軸を決める

内見の日は、間取り図、メジャー、スマートフォン、筆記用具を用意します。持っている家具や家電で寸法が重要な物は、幅・奥行き・高さを先にメモしておきます。現地で確認する項目は、写真や間取り図だけでは分からない室内、共用部、持ち物に分けて整理できます。[1]

二つの物件を見る場合は、同じ順番で回ります。物件ごとに確認項目が変わると、後で比較しにくくなるためです。

2. 室内は「見る」と「測る」を分ける

部屋に入ったら、印象を書く前に事実を記録します。気になった点は、感じたことと確認できたことを別の欄にしてください。

場所見る項目測る・記録する項目
玄関扉の開閉、におい、収納扉・廊下の幅、大型家具の搬入経路
居室傷、汚れ、窓、音、明るさ部屋の幅・奥行き、梁や柱の位置
収納扉の開閉、棚の状態幅・高さ・奥行き
水回り水栓、換気、におい、汚れ洗濯機置き場、冷蔵庫置き場
壁・窓結露の跡、外の音、電波コンセントの数と位置

「静か」「広い」だけで終わらせず、窓を開けたときの音、家具を置く場所の寸法など、後から確かめられる言葉に置き換えます。異常や不具合と断定せず、気になる状態として写真と質問欄に残します。

3. 設備は動作と条件を質問する

設備は有無だけでなく、使う場所と条件を確認します。自分で操作してよいか分からない場合は、先に担当者へ聞きましょう。

  • キッチン:コンロの種類、収納、冷蔵庫置き場、換気
  • 浴室・洗面:換気、収納、洗濯機置き場、給湯に関する確認事項
  • トイレ:換気、収納、設備の状態
  • 空調・照明:設置の有無、型番や状態を確認できるか
  • 通信:スマートフォンの電波、配線や端子の位置
  • 収納・扉:開閉、棚の高さ、家具との干渉

説明を受けた内容は、記憶だけに頼らず「誰に、いつ、何を聞いたか」として残します。書類に書かれている条件は、内見メモだけで結論を出さず、正式な資料と担当者への確認を優先してください。

4. 共用部と周辺は帰る前に確認する

室内を見終わったら、共用部と物件の周りを同じ順番で歩きます。エントランス、廊下、階段、郵便受け、宅配ボックス、ごみ置き場、駐輪場などを確認し、管理状態や利用ルールが分かる掲示があればメモします。[1]

周辺については、駅からの経路、街灯、近くの店舗、窓から見える環境などを記録します。時間帯で印象が変わる項目は、内見した時刻も一緒に書き、別の時間の様子は「要確認」として残します。

5. 写真は同じ名前で保存する

写真を撮るときは、物件名・場所・番号を組み合わせます。

A_居室_01_窓とコンセント.jpg

B_洗濯機置き場_02_幅.jpg

傷や汚れ、メーターの表示、窓からの景色、家具を置く場所を、同じ順序で撮ります。人の顔、表札、書類の個人情報が写り込んだ場合は、共有前に確認・削除します。写真だけでは寸法が分からないため、対応する数値を比較表にも書いてください。

6. 仲介担当者へ聞くことを質問メモにする

内見中に答えが出なかったことは、判断欄に無理に書きません。次の形式で質問を残します。

質問物件Aの回答物件Bの回答確認先・期限
洗濯機置き場の寸法は?________担当者・__月__日
照明器具は付属する?________担当者・__月__日
ごみ出しの場所と時間は?________管理側・__月__日
ネット配線の位置は?________担当者・__月__日
掲載情報と違う点は?________書面で確認

「確認中」「書面待ち」「回答済み」の状態を付けると、印象だけで決めるのを防げます。

7. 二つの物件を同じ表で比べる

最後に、測定値と確認状態を一つの表へ集めます。点数を自動で出すのではなく、差がある項目を見つけるための表です。

比較項目物件A物件B次の確認
居室の幅・奥行き________家具寸法と照合
収納の奥行き________収納物を想定
駅までの経路メモ________時間帯を変えて確認
共用部の状態________掲示・管理状況を質問
未回答の質問________回答期限を記録

搬入物品や入居後の準備を整理したい場合は、一人暮らしの新生活に必要なものを確認するチェックリストと役割を分けて使います。内見メモは選ぶ前の現地確認、リンク先は入居準備の確認という違いがあります。

まとめ

賃貸の内見では、室内・設備・共用部・周辺を同じ順番で確認し、測定値、写真、質問を分けて記録します。二つの物件を比べるときは、印象ではなく同じ項目の事実と未回答を並べてください。まずは間取り図とメジャーを用意し、最初の物件で記録方法を試しましょう。

References

  1. 東京電力エナジーパートナー株式会社. "一人暮らしの内見チェックリスト!賃貸物件の確認ポイントや当日の持ち物は?" [**